※「布張り大型三方背スペシャル・パッケージ+過去10年間のライブ写真や、
レアなオフショット、TK自身がロンドンで撮り下ろした写真、
メンバー同士で語るヒストリーなど100ページに及ぶフォトブック
全ての時代を網羅した全15曲をコンプリート
Ling tosite sigureBest Album
Best of Tornado
2015.1.14 Out
Release Info
Best Album『Best of Tornado』
【Hyper Tornado Edition】初回生産限定豪華盤
[2CD+DVD] AICL-2797〜2800 ¥7,500(tax out)
Photobook Sample
Best Album『Best of Tornado』
【Tornado Edition】初回生産限定盤
[2CD+DVD] AICL-2801〜3 ¥4,200(tax out)
※デジパック仕様
Best Album『Best of Tornado』
【通常盤】
[CD] AICL-2804 ¥2,800(tax out)
Track List & Music Video
Disc1 [CD]
全楽曲ロンドン・メトロポリススタジオJohn Davisによるリマスタリング音源
: 楽曲試聴 : MV視聴Disc2 [DVD](Hyper Tornado Edition、Tornado Editionのみ)
これまで商品化されていなかった楽曲を含むMusic Video全11曲収録
Disc3 [CD](Hyper Tornado Edition、Tornado Editionのみ)
インディーズ時代幻のデモテープ音源、自主制作CD「#3」音源、ライブ音源など全12曲収録
Liner Notes
text by 阿部慎一郎(ぴあ)
「Best of Tornado」は、凛として時雨が発表する初のベストアルバムであり、自身を語ることに饒舌でなかった彼らが、初めてその歩みを自ら総括した作品である。
凛として時雨のキャリアは、結成から2007年までの自主レーベル・中野レコーズ時代と、2008年から現在に至るソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ時代とに大きく二分される。活動中期にインディーズからメジャーへと活動の場を移したわけだが、彼らはリリースするフィールドよりも、自身のバンドビジョンに沿って音像を進化させてきた傾向が強い。よってこのベスト盤も、両時代をまたいだフラットな選曲がなされている。収録曲は、ライブの代表曲とMusic Video制作曲を中心に、客観的な視点で選ばれた。TKが初めてバンドに書き下ろした楽曲「鮮やかな殺人」から、長年のファンには、ライブを静寂と狂騒で締めくくる楽曲として印象深い「傍観」まで、異論の少ない選曲と言えるだろう。そんなライブ定番曲とは打って変わり、近年のライブではそれほど演奏されなくなった「moment A rhythm」も収録されている。異色の作品であるがゆえに収録を悩んだであろうこの作品は、いわゆる彼らのメジャーデビュー曲であり、16分50秒のシングル曲として発売された。どんなインタビューよりも雄弁に、メジャーフィールドにおける自身の姿勢を示したこの一曲は、キャリアにおける重要性から収められることになった。本作にはアルバム「just A moment」に収録されたショートバージョンが収録されている。
アルバムは全曲、ロンドンのMetropolis Masteringでリマスタリングされている。TK監修のもとでマスタリング・エンジニアを務めたのは、日本のロックファンにはLed Zeppelinのリマスタリング・シリーズや、Primal Screamの『Screamadelica』20周年記念盤の仕事が知られるJohn Davis。リマスター音源では過去音源の匂いを重視しつつ、新たな解釈で再構成する手腕が印象的なエンジニアである。本作でもその手腕を発揮し、10年で急激な進化を見せてきた凛として時雨のサウンドを、一枚のアルバムとして違和感なく聴かせてみせる。そして、イギリスはTKがバンド結成直後に訪れ、その情景が音像を作っていくうえでの大きなインスピレーションとなった場所でもある。表面的に聴こえてくる音だけではない何かを、彼はこの土地でのリマスタリング作業に感じていたはずだ。またインディーズ時代の楽曲を中心に、TKは新たなミックスを2015 mixとして施している。当時のままか、現在のミックスか、楽曲単位では賛否のわかれるところだが、過去楽曲でまた新たな一枚を作りあげるという狙いから、曲順と流れを考慮したミックスが施された。代表曲の寄せ集めではない。そこには彼らが「Best of Tornado」に描いたビジョンが見てとれる。
凛として時雨の代表曲が並んだ時、より際立つのはTKのソングライターとしての能力、そしてポップセンスである。過剰と呼んで差し支えない展開と緻密なアンサンブル、それを具体化する演奏技術にどうしても着目しがちだが、常にその中心にあるのは高い耐久力を持った楽曲である。危うく揺れ動き続ける3人のバランスが、ポップセンスによって繋ぎとめられていたことが、このベスト盤では強く浮かび上がっている。
そして、「Best of Tornado」をより重層的なものにしているのが、Hyper Tornado Edition、Tornado Editionのみに付属するDISC3の存在だ。初期デモ音源2曲、2003年に会場限定で販売されたCD「#3」からの全4曲、2006年と2007年のライブ音源がそれぞれ3曲づつ、全12曲で構成されている。DISC1本編が丁寧に演出された芸術作品とするなら、DISC3はドキュメンタリー作品とでも呼ぶべき内容だ。
デモ音源に収録された「鮮やかな殺人」と「TK in the 夕景」は、どちらもバンド最初期の楽曲である。バンドサウンドが形作られていく、まさにその過程が記録されたデモ音源で、当時のロックシーンからの影響とともに、ひたむきにオリジナリティを模索している様子もうかがえる。現在と異なるボーカルスタイルなど聴きどころは多いが、驚くべきは、バンドの特長が早くも楽曲に落とし込まれている点だろう。事実、この後バンドは加速度的に成長していく。
「#3」は、バンドが広く知られるきっかけとなった「#4」発表の前年に、ライブ会場限定で販売された作品である。「テレキャスターの真実」「傍観」と、バンドの陽と陰が、この時期にはすでに自覚的に表現されている。また、DISC1にある再録バージョンと聴き比べて見ると、当時、彼らがどんな音像を思い描き試行錯誤していたのかがよくわかる。理想のサウンドへどう迫っていったのか、その道筋を知るうえでも貴重な音源だ。
ライブ音源は2006年と2007年、バンドがクリエイティビティ、人気ともに急激な成長を遂げていた頃のものが収録されている。この時期の彼らは、数ヶ月前にリリースした楽曲をすぐさま、はるかに越えるクオリティでステージ上に再現してみせていた。特に「Acoustic」「夕景の記憶」のパフォーマンスは素晴らしく、これらライブ音源だけでもこのベスト盤の価値はあると言ってもいい。また「Sadistic Summer」などバンドのターニングポイントとなった楽曲も含め、DISC3はDISC1と対となる、裏ベスト的内容と言える。この2枚に、全Music Videoを収めたDVD(DISC2)、結成時からの写真が収められた100ページに渡るブックレットを合わせ、凛として時雨のクロニクルを作り上げる、それが「Best of Tornado」の全容である。
キャリアの全容を改めて一望すると、凛として時雨は日本のシーンのなかで、その本質以上にアブノーマルな映り方をしていたバンドであったことに気づく。しかし凛として時雨の3人は、彼らが見るノーマルな世界から決して目を逸らすことはなかったように思う。時に自身が描き出す景色とのギャップに苦しみながらも、音楽への真摯な姿勢と彼らが持つ素養は、アブノーマルな方向性へ足を踏み外しすぎることを許さなかった。このベスト盤に収録されているのは、彼らがノーマルとアブノーマルの狭間で揺れ動き、模索し続けた記憶でもあるのだ。
凛として時雨の代表曲が並んだ時、より際立つのはTKのソングライターとしての能力、そしてポップセンスである。過剰と呼んで差し支えない展開と緻密なアンサンブル、それを具体化する演奏技術にどうしても着目しがちだが、常にその中心にあるのは高い耐久力を持った楽曲である。危うく揺れ動き続ける3人のバランスが、ポップセンスによって繋ぎとめられていたことが、このベスト盤では強く浮かび上がっている。
そして、「Best of Tornado」をより重層的なものにしているのが、Hyper Tornado Edition、Tornado Editionのみに付属するDISC3の存在だ。初期デモ音源2曲、2003年に会場限定で販売されたCD「#3」からの全4曲、2006年と2007年のライブ音源がそれぞれ3曲づつ、全12曲で構成されている。DISC1本編が丁寧に演出された芸術作品とするなら、DISC3はドキュメンタリー作品とでも呼ぶべき内容だ。
デモ音源に収録された「鮮やかな殺人」と「TK in the 夕景」は、どちらもバンド最初期の楽曲である。バンドサウンドが形作られていく、まさにその過程が記録されたデモ音源で、当時のロックシーンからの影響とともに、ひたむきにオリジナリティを模索している様子もうかがえる。現在と異なるボーカルスタイルなど聴きどころは多いが、驚くべきは、バンドの特長が早くも楽曲に落とし込まれている点だろう。事実、この後バンドは加速度的に成長していく。
「#3」は、バンドが広く知られるきっかけとなった「#4」発表の前年に、ライブ会場限定で販売された作品である。「テレキャスターの真実」「傍観」と、バンドの陽と陰が、この時期にはすでに自覚的に表現されている。また、DISC1にある再録バージョンと聴き比べて見ると、当時、彼らがどんな音像を思い描き試行錯誤していたのかがよくわかる。理想のサウンドへどう迫っていったのか、その道筋を知るうえでも貴重な音源だ。
ライブ音源は2006年と2007年、バンドがクリエイティビティ、人気ともに急激な成長を遂げていた頃のものが収録されている。この時期の彼らは、数ヶ月前にリリースした楽曲をすぐさま、はるかに越えるクオリティでステージ上に再現してみせていた。特に「Acoustic」「夕景の記憶」のパフォーマンスは素晴らしく、これらライブ音源だけでもこのベスト盤の価値はあると言ってもいい。また「Sadistic Summer」などバンドのターニングポイントとなった楽曲も含め、DISC3はDISC1と対となる、裏ベスト的内容と言える。この2枚に、全Music Videoを収めたDVD(DISC2)、結成時からの写真が収められた100ページに渡るブックレットを合わせ、凛として時雨のクロニクルを作り上げる、それが「Best of Tornado」の全容である。
キャリアの全容を改めて一望すると、凛として時雨は日本のシーンのなかで、その本質以上にアブノーマルな映り方をしていたバンドであったことに気づく。しかし凛として時雨の3人は、彼らが見るノーマルな世界から決して目を逸らすことはなかったように思う。時に自身が描き出す景色とのギャップに苦しみながらも、音楽への真摯な姿勢と彼らが持つ素養は、アブノーマルな方向性へ足を踏み外しすぎることを許さなかった。このベスト盤に収録されているのは、彼らがノーマルとアブノーマルの狭間で揺れ動き、模索し続けた記憶でもあるのだ。
Interview
Digest Movie & Photo
Photo by TK
Special
Best Album「BEST of Tornado」& New Single「Who What Who What」ダブル購入者応募キャンペーン
凛として時雨 “Hyper Secret GIG”
2015年1月14日(水)発売の凛として時雨のBest Album「BEST of Tornado」と New Single「Who What Who What」の2タイトルをご購入頂いた方の中から抽選で800名様に凛として時雨の都内ライブハウスで行われる凛として時雨”Hyper Secret GIG”にご招待致します。
- 日時
- 2015年2月4日(水) OPEN 18:30 / START 19:30 ※1時間ほどを予定
- 会場
- 都内ライブハウス ※招待状に記載
- 応募締切
- 2015年1月22日(木) 当日消印有効
- 当選のご連絡
- 2015年1月下旬頃に招待状の発送をもって
[応募方法]
ニューシングル「Who What Who What」封入の専用応募ハガキの所定の欄に、ベストアルバム「Best of Tornado」封入の応募券を貼付の上、必要事項をご記入の上ご応募ください。[対象商品]
応募券封入…2015年1月14日発売ベストアルバム「Best of Tornado」<【Hyper Tornado Edition】初回生産限定豪華盤(AICL2797〜2800)/【Tornado Edition】初回生産限定盤(AICL-2801〜3)/通常盤(AICL-2804)のいずれか>応募ハガキ封入…2015年1月14日発売シングル<期間生産限定盤(AICL-2795〜6)>
Tour
『凛として時雨 Hyper Tornado Tour 2015』
日程 | 会場 | 開場/開演 | 問い合わせ先 |
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■チケット
・立見 4,860円・2F着席指定席 5,400円 ※各Zepp会場/なんばHatchのみ
■一般発売
- 前半日程(2月8日〜2月28日公演)
- 2014年12月20日(土)
- 後半日程(3月5日〜4月5日公演)
- 2015年1月17日(土)